破壊されたイラク・モスル旧市街(2017年7月9日撮影)。(c)AFP/Ahmad Al-rubaye 【8月15日 AFP】私はイラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からモスル(Mosul)を奪還するまでの9か月間、ほぼすべてを取材した。前線で兵士らと一緒に何週間も過ごし、殺人を目撃し、死臭を嗅いだ。 あまりに長く家を空けたため、数日間の休みで帰宅すると、2歳の娘はもはや私が誰だか分からなかった。なぜそこまでするのか? 私はイラク人であり、ここで何が起きているのかを外の世界に知らせることが、私の義務だと思ったからだ。 私にとってモスル奪還のための戦いは、サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権崩壊後の過去14年間で最も重要だった。なぜならその戦闘こそが、一時はイラクの3分の2以上を支配下に置き、首都バグダッド(Baghdad)に迫る勢いだった残虐な過激派ISの終わ