気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Stanley Reed (BusinessWeek誌、ロンドン支局長) 米国時間2008年1月3日更新 「The Stealth Oil Giant」 ロシア石油大手ロスネフチの採油所「レンピスコエ区画1b」は、モスクワの北東1200マイル、延々と続く常緑樹と樺の森の中に雪に覆われた荒涼の地にある。 37人の作業員は簡素なトレーラーハウスに寝泊まりしている。トイレは金属製の掘っ立て小屋の下に穴を掘っただけ。冬には気温は華氏40度(摂氏4.4度)よりも上がることがない。春になり雪が溶けると辺り一面は沼地と化し、蚊が大発生する。作業員は掘削装置でシベリアの凍てつく大地を次から次へと深く掘り下げていく。風と寒さをしのぐため、掘削装置の周りを緑の防