パソコンやスマートフォンは機種が違っても同じソフトウエアが使える。だが、現状の多くのロボットではそうはいかない。ロボットごとに、あるいはメーカーごとに、OSやミドルウエア、プログラム言語が異なっており、しかも通常はそれらの仕様が非公開となっているためだ。 だが、ロボットをもっと幅広く活用したいのであれば、パソコンのアプリケーション・ソフトやスマホのアプリのように、他者が開発したソフトを利用したり、ロボットの専門家でなくてもソフトを開発できたりといった環境がほしくなる。他者のソフトを流用できれば、本当に開発が必要な部分だけに集中できるし、ロボットの専門家以外がロボットのソフト開発に関われるようになれば、もっといろんなアイデアをロボットに取り込めるようになる。 そこで、近年注目を集めているのが、ロボット用オープンソース・ミドルウエアの「ROS(Robot Operating System)」だ
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