東京都品川区は16日、区内のクリニックの男性医師が水痘(水ぼうそう)などの複数のワクチンを勝手に混ぜて乳幼児に接種していたと発表した。区によると、医師は調査に「注射の回数を少なくして、子どもの負担を減らそうとした」と説明。記録が残っている平成24年以降、350人以上に接種した可能性があるが、健康被害の報告はないという。 4月に保護者から区に「混ぜて接種していたが大丈夫か」との問い合わせがあり、発覚した。 区によると、ワクチンの添付文書には、他のワクチンと混合して接種してはいけないと記載されている。しかし、この医師は水痘や、はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)、おたふくかぜのワクチンなどを混ぜて接種していた。