秋田県の男鹿半島一帯に伝わる民俗行事「なまはげ」が31日、各集落で一斉に行われた。なまはげは災いをはらい、祝福をもたらす歳神(としがみ)とされる。訪問を受けた家々では暴れ回るなまはげを丁重になだめ、お神酒やお膳でもてなした。 男鹿市船川港の女川地区では午後5時すぎ、地区の青年が扮(ふん)するなまはげ6匹が「ウォー」と雄たけびを上げながら八幡神社を出発。2匹ずつ3班に分かれ、約2時間かけて計100軒ほどを訪ねた。 漁村である同地区のなまはげは、身にまとう衣装の「ケラ」を稲わらではなく、漁具のロープをほどいたカラフルな糸で編むのが特徴。家々には、別に用意した縁起物の稲わらを数本置いていくのが習わしだ。 小坂淳一さん(41)方に上がり込んだ2匹のなまはげは、妻靖子さん(38)の腕の中で怖がる長女天音(あまね)ちゃん(4)に顔を近づけ「ちゃんと言うごど聞いでだがー」と大声を上げた。天音ちゃん
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