主力事業の不振で赤字が続く大手電機メーカーの「シャープ」は、世界で初めて実用化した高精細の液晶パネルを組み込んだスマートフォンとタブレット端末を、今年度中に国内で発売する方針を固め、経営再建の柱としたい考えです。 シャープは、これまでの液晶パネルと比べて、消費電力を5分の1程度に減らし、画面を高精細にした液晶パネルを世界で初めて実用化しました。 この新型の液晶パネルを組み込んだスマートフォンとタブレット端末を再建策の柱と位置づけ、今年度中に国内で発売する方針を決めました。 この液晶パネルについては、出資を受ける交渉を続けている台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」に供給する方向でも協議しています。 これによって、三重県亀山市の亀山第2工場では、製造する液晶パネルのうち新型の比率を今年度中に8割程度に引き上げる計画です。 シャープはこうした計画を基に、今年度下半期は営業黒字を確保し、