岡山大学(岡山市北区)や農業生物資源研究所(茨城県)などの研究チームは人類最古の農業の始まりとされる大麦栽培の起源が、約1万年前にイスラエル付近とシリア~トルコ付近で突然変異した野生の大麦にあることがわかったと発表した。 岡大資源植物科学研究所の佐藤和広教授によると、野生の大麦は自生地を広げるために成熟すると実が落ちる性質があり、収穫する際に収穫量が減る。そのため、野生の大麦の中から実の落ちない大麦を見つけ、栽培したことが人類最古の農業の始まりとされている。 これまでの研究で現在、栽培されている大麦は、ヨーロッパなどで栽培されているものと、日本や中国などで栽培されているものの2つのグループがあることが分かっていた。しかし、それらがどこで、どのように生まれたかは、分からなかった。 岡山大学は昭和25年ごろから、研究を継続。佐藤教授らは中東(イランなど)から中央アジア(カザフスタンなど)の約2
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