「バーティカル・ガーデン(垂直の庭)」とも呼ばれる「緑のカーテン」は、新築ビルによく見られる特色のひとつになっている。とはいえこれまでは、どちらかといえばアクセント的なもので、たいていはせいぜい1面の壁や、壁のほんの一部しか使われていなかった(ラッパーのリル・ウェインが購入したマイアミの邸宅もそうした一例だ)。だが、いくつかの技術が次々と進歩したおかげで、その状況は一変しようとしている。 テキサス州ダラスに建設される計画のマンションでは、26階建てのビルの側面に北米最大の緑のカーテンがつくられると報道されている。完成予想図によれば、この新築ビルには推定4万本の植物が植えられるという。そのほとんどは、同地の極端な気温によく耐えられる常緑植物だ。 この緑のカーテンを可能にするのが、モノのインターネット(IoT)技術だ。土壌の健康、水分量、日光の当たり具合を測定するセンサーがアプリにデータを送り