兵庫県芦屋市の建築を世界へ-。市内にある建築物を撮影し、VR(仮想現実)化して配信するプロジェクトの準備が進んでいる。芦屋市と映像関連の企業などが「芦屋市近代建築VR制作委員会」をつくって取り組んでおり、市の担当者は「世界中から注目される建物が芦屋にあることを知ってもらいたい」と期待を込める。(名倉あかり) 制作委員会には、芦屋市をはじめ、VRサービスを提供するベンチャー企業「ハコスコ」(東京都)や広告映像制作を手掛けるプロダクション「太陽企画」(同)などが参加する。ハコスコと太陽企画などはこれまでに、長崎市の大浦天主堂などの教会群や、朝来市の生野銀山を題材にVR制作を手掛けてきた。 プロジェクトは、文化庁の「文化財多言語解説整備事業」の一環。VR映像はハコスコのホームページで来年3月末までに無料で公開する。 芦屋市での撮影は9~11月に、米国人建築家フランク・ロイド・ライトが設計した国指