NTTグループが、ロシアの情報セキュリティー大手「カスペルスキー研究所」のウイルス対策ソフトについて、使用を中止する方向で検討していることが8日、分かった。米連邦通信委員会(FCC)が3月、安全保障上の脅威になる通信機器やサービスのリストに同社を追加したことなどを踏まえて判断した。 カスペルスキーは、個人や法人向けにセキュリティー関連のソフトや、秘匿性が高いVPN(仮想私設網)のサービスを提供しており、世界で4億人以上が利用しているという。 NTTはカスペルスキーの製品に関し、安全性に問題が確認されたわけではないとして「今後、合理的なタイミングで代替製品に切り替える方向で検討する」と説明している。