Jリーグの地盤沈下は薄々感じていたが、ACLの結果がそれをはっきりと証明した。鹿島、G大阪、さらには川崎など、今まで優勝争いを演じてきたクラブが過渡期を迎え、浦和やFC東京など財政的にも恵まれたクラブが長く低迷していることにより、リーダー不在の混戦レースが続いている。 確かに今年は震災の影響もあり、各チームとも故障者増加でコンディションが整わず、思うような助っ人が獲得できない反面日本人選手の海外移籍が続くなど、不可避な停滞要因が重なった。だが数年単位でリーグのリーダー(強豪)が変わり、なかなか序列が確立されず、各クラブの特徴の選別も進まないのは好ましいことではない。 例えばドイツを見れば、国内トップレベルの選手はバイエルンに買われ、一貫して彼らが代表の軸を成している。もし現役ドイツ代表選手がバイエルンから移籍していくとすれば、スペインやイングランドのビッグクラブしかない。ハンブルガーSV、