ニューヨーク市警から資料を取り寄せ、作家に問い合わせるなどして完成させた辞典を手にする山田政美さん=松江市西川津町 英語研究者で島根大、県立大名誉教授の山田政美さん(75)と、教え子で県立大の田中芳文教授(51)が4冊目の共著「犯罪・捜査の英語辞典」(三省堂)を出版した。ミステリー小説やテレビ、映画などで使われる犯罪、捜査、司法にまつわる俗語、隠語など約3千語を収録している。 日常的な単語「shop(店)」がパトカー、「popcorn machine(ポップコーン自動製造器)」が警察車両の屋根の標識灯を指すことなどを紹介している。「ハワイ5―0(ファイブオー)」など米国の人気警察ドラマから生まれた言葉も多い。 「言葉に隠れた意味があり、注意して使わないと、とんでもない状態に陥ることもある」と山田さん。 きっかけは、警察小説「87分署」シリーズで知られる米国の作家エド・マクベイン。著者と手紙