「完璧な匿名化は存在しない(1)」では、NTTセキュアプラットフォーム研究所のプロジェクトマネージャ高橋克巳氏に、パーソナルデータに関する検討会・技術検討ワーキンググループ(以下技術WG)で「匿名化」がどのように検討されたかを伺った。匿名化が属性情報の削除や加工の技術であり、ビッグデータの時代には、データの組合せによって予期せぬ個人の特定があり得ること、匿名・非匿名という単純な仕分けは不適当であり、匿名性の解像度をあげよう、という議論に至った。(聞き手:JIPDEC) <特定>と<識別>によって匿名性の解像度を上げる ──匿名性の解像度を上げるというのはどういうことでしょうか? 高橋 実際にどうしたかというと特定と識別という言葉を使うことにしました。定義は簡単にすると次の通りです。 特定 :その情報が誰だか分かってしまうこと 非特定:その情報が誰だか分からないこと 識別 :誰か一人の情
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