2009/05/08 《その人親鸞》作詩/金子大栄和上(真宗大谷派) カテゴリ:カテゴリ未分類 【New York Buddhist Church-被爆の親鸞聖人像/ニューヨーク】 《その人親鸞》 -親鸞讃歌- 作詩/金子大栄和上(真宗大谷派) 昔 法師あり 親鸞と名づく 殿上(でんじょう)に生れて庶民の心あり 貧道となりて高貴の性を失わず 己にして愛欲の断ち難きを知り 俗に帰れども道心(どうしん)を捨てず 一生凡夫にして 大涅槃(だいねはん)の終りを期す 人間を懐かしみつつ 人に昵(なじ)む能(あた)わず 名利(みょうり)の空なるを知り 離れ得ざるを悲しむ 流浪(るろう)の生涯に 常楽(じょうらく)の郷里を慕い 孤独(こどく)の淋しさ 万人の悩みを思う 聖教(しょうぎょう)を披(ひら)くも 文字を見ず ただ言葉のひびきをきく 正法を説けども師弟をいわず ひとえに同朋の縁(えん)をよろこぶ