メモリに関するトラブルは一見すると原因不明のように見えるものが多く、やっかいだ。なかでも定格(SPDによる自動設定)で動作しないというトラブルは比較的多い事例だろう。 こうした場合にまず試してみてほしいのは、1枚だけメモリを装着しての起動。もし起動に成功したら、BIOSセットアップでメモリの動作クロックやアクセスタイミングを可能な限り緩く(遅く)手動設定し、もう1枚のメモリを装着してみると、動作する確率が高い。メモリの品質やマザーボードとメモリ間の細かなアクセスタイミングの違いなどによっては、定格では動かないことがあり、BIOS側で可能なもっとも緩い設定で開始し、再起動ごとに少しずつ上げるのが基本となる。 こうしたトラブルは、増設時などで、速度規格が異なるメモリ(DDR2-533と667など)を混在して使う場合はとくに発生しやすい。トラブルを避けるためには、規格が混在しないように使うのがベ