安倍首相は26日、首相官邸で開いた「1億総活躍国民会議」(議長・安倍首相)で、保育士の待遇改善について「新たに2%相当の処遇改善を行うとともに、キャリアアップの仕組みを構築する」と述べ、賃上げに必要な経費を2017年度予算に盛り込む方針を表明した。 介護職員についても17年度から処遇改善を行う考えを示した。 保育士の賃上げは月額平均約6000円となる。政府は経験を積んだ保育士が着実に昇給する制度を導入し、ほかの業界との賃金差の解消を図りたい考えだ。 介護施設で働く職員の待遇も、月額1万円程度の給与改善を目指す。こうした方針は、政府が5月に閣議決定する「ニッポン1億総活躍プラン」に盛り込む。 内閣官房によると、保育士の93・4%は女性で、平均月給は26・8万円。全産業の女性従業員の平均月給31・1万円より約4万円低い。介護職も、他のサービス業に比べ平均月給は約1万円低い。