選択と集中は、企業戦略のみならず個人のキャリア形成においても重要である。しかしえてして机の上のようにいらないものが判断を歪めてしまう。才能(ケイパビリティ)、それを活かせる分野(参入市場)、情熱――3つが交差する1点のみを追求するのが本質である。 成功している人や組織は、必ずしもさらなる成功を収めるとは限らない。なぜだろうか。私が「明確性のパラドックス」と呼ぶものが、その理由を説明してくれる。これは予測可能な4つの段階に要約することができる。 1.目的を極限まで明確化すれば、成功につながる。 2.成功を収めると、選択肢やチャンスが増える。 3.選択肢やチャンスが増えると、注力すべき対象が広がる。 4.注力の対象が広がると、そもそもの成功を導いた明確性そのものが脅かされる。 不思議なことに、そしてポイントをあえてわかりやすく言えば、「成功は失敗のもと」なのである。 これは、かつてはウォール街
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