構造的な人材不足が課題となっている昨今、各社とも中途採用を強化している。 その動きに伴い、中途採用者の定着・活躍を促す「オンボーディング」に注目が集まっている。 しかし、新卒一括採用、年功序列、終身雇用が当たり前だった日本企業にとって、中途採用者を受け入れ、定着・即戦力化させるのは未知なる領域だ。 各社からも、あまりうまくいっていないという声を聞く。 そこで、さまざまな視点から、中途採用者のオンボーディングを阻害する要因を探ってみた。 「採用」と「定着・活躍への支援」との分断 まず中途採用者のオンボーディングがうまくいっていない企業に多く見られるのは、現場側に中途採用者を支援する仕組みがないケースだ。 これは日本の採用システムに原因がある。 日本の採用システムの中心は新卒一括採用だ。新卒採用者は、毎年4月に一斉に入社し、人事部が主体となった一定期間の研修を受けて現場に送り出される。 対して
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