講演「笑いとデペイズマン」/中島らも レポートする事を考えずにただ聞いていただけなうえに、なにぶん時間がたってからのレポートなので、部分的な記述かつ話が前後しているかもしれないが、ご了承願いたい。 会場には学会員と思われる人達だけでなく、芸大生の姿も多く見られた。芸大生の数は2、30人ほど、会場の半分くらいを占めていた。講演は日本笑い学会総会議事のあとだ。講演の前の中島らも氏の紹介をしている時に何気なく入口のほうに目をやると出番を待つらもさん本人がいて少し驚いた。そして講演ははじまった。講演はアシスタントの大村アトム氏との対話形式である。 「今回は大村アトムとタグマッチ形式でやらさせていただきます」…出で立ちは皮製の帽子に黒っぽいマント、小説「エキゾティカ」発刊時に広告で見せていた格好そのものの黒尽くめであった。 「俺はここ(註:会場の大阪芸術大学のこと)に来るのは20年ぶりくらいかな、ひ