俳優・北村有起哉(45)の、券売機のボタンを押す指に迷いはなかった。洋食レストラン「洋庖丁」池袋西口店。選んだのは「豚肉からし焼定食(並)」(760円、税込み)だ。 「黒コショウの香りがクセになるんです。男って、食べ物に関しては保守的で、冒険しないっていいますよね。僕も、この店ではこれしか頼みません。ふだんは大盛りですけどね」 【関連記事:六角精児、売れない役者時代「30年越しの洋食店」】 味つけも雰囲気も好みだという、20年来の行きつけの店である。 「理髪店をやっている友人が、江古田店に連れていってくれたのがきっかけで、それからちょくちょく通うようになったんです」 今回訪れた洋庖丁池袋西口店は、江古田店が10年前に移転したものだ。 「僕の地元の阿佐ヶ谷にも洋庖丁があったんですが、潰れてしまったんです。大滝秀治さんそっくりのマスターがいる、『冨士ランチ』も閉店しました。地元でいまも通うのは