クラリスに、“ロリコン”人気が集中しているということですが、ぼくには無関係のことだと思います。 ただ、いまの若い人はロリコンを“あこがれ”の意味で使っているでしょう。思春期にはダレにも体験があることです。 ぼくのばあいも『白蛇伝』の白娘にあこがれた時期がありました。1年後には卒業しましたけどね(笑)。そういうものだと思います。 それと、ぼくらはあこがれを“遊び”にはしなかったし、また、大っぴらに口にすることは恥ずかしかった。“恥じらい”があったんですよね。 それがあったほうがいいかどうかは別問題ですけど、とにかくいまのぼくは“ロリコン”を口で言う男はきらいですね。 徳間書店アニメージュ 1982年6月号より*1 この1982年というのは、宮崎駿としてみれば不遇の頃。 1979年に「ルパン三世カリオストロの城」で劇場アニメ監督デビューを果たしたものの興行的には振るわず、この年の1月から漫画版
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