東京都の築地市場(中央区)の移転に伴い、10月に開場する豊洲市場(江東区)に併設予定の観光拠点「千客万来施設」について、都は運営事業者の万葉倶楽部(神奈川県小田原市)との交渉を打ち切る方針を固めた。観光拠点の整備を市場受け入れの条件としている江東区にも既に方針を伝えたという。近く正式決定し、新たな事業者を公募する見通しだ。 施設は築地のにぎわいを豊洲に継承させる目的で計画。2016年3月に万葉倶楽部が公募で選ばれ、都有地約1ヘクタールに商業施設や温泉付きホテルなどを建設し、今年8月に一部開業することになっていた。