政府は天皇陛下が退位した場合、皇位継承順位一位となる秋篠宮さまの処遇を「皇太子」と同等にする方向で調整に入った。予算面で公務が制約されないようにする狙い。退位を陛下一代に限る特別法が成立すれば、退位後の陛下の住居や宮内庁職員の態勢などの関連費用を二〇一八年度予算案に盛り込む検討にも着手した。関係者が十二日、明らかにした。 退位に伴うこのような措置には、陛下や皇族に対する支出を定めた皇室経済法や宮内庁法の特例を定める必要がある。退位を巡る有識者会議は今後こうした論点も検討する方針で、政府は議論を踏まえて特別法とともに法整備を図る。