金の延べ棒を空路、密輸しようとして税関で見つかった件数が急増しており、金にかかる消費税を脱税した金額は、ことし6月までの1年間に2億3000万円余りと、この10年間で最も多かったことが分かりました。 金の延べ棒は海外から輸入する際、税関で日本の消費税を支払うことになっており、脱税した額は2億3679万円と、統計を取り始めた平成17年度以降最も多くなりました。 密輸の目的について財務省では、犯罪グループが香港や韓国などで買い付けた金の延べ棒を日本に密輸し、国内の金を取り扱う店に消費税込みの価格で売ることで、8%の消費税に当たる金額をもうけようとするケースが多かったということです。 密輸はすべて空路で行われ、体にシリコン樹脂を巻き付け腹部に金を隠したり、ノートパソコンの内部に隠したりする手口などがあったと言うことです。 財務省は「闇サイトで金を運ぶ人を集めて密輸するケースが多く、組織的に行って