【ワシントン=横堀裕也】日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めた韓国に対し、米政府が批判のトーンを強めている。米国務省のオータガス報道官は25日、ツイッターに「我々は深い失望と懸念を抱いている。この判断によって韓国の防衛はより複雑になり、米軍へのリスクも高まる」と投稿した。 GSOMIAの破棄を受けて日本から韓国への情報伝達が滞れば、韓国の防衛に影響しかねず、在韓米軍へのリスクも高まることを指摘したものとみられる。 米軍の負担も増える。例えば、在韓米軍が韓国軍と、在日米軍が自衛隊と共同で収集した情報をそれぞれ日韓に提供する場合、米軍が日韓に許可を取る必要が生じる。円滑な情報共有に支障を来し、ミサイル防衛システムにおける日米の緊密な連携の妨げにもなりかねない。 トランプ米政権は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するだけでなく、中国やロシアをにらんだ東アジア全体の安全保障政策の中