週刊ダイヤモンド特集「就活の虚実」に、人気企業100社のアンケート調査結果「採用で最重視する資質」という調査が掲載されている。 コミュニケーション能力、熱意、意欲、主体性、行動力などという、どうやって評価しているのかわからない(どうやって開発できるのかもわからない)項目が過半数を占める一方、学業成績、表現力、外国語能力はゼロである。大学が開発しうる能力は、誰も評価しない。 大学の学業成績はどうでもよくても、基礎学力は重視している。基礎学力とは高卒程度の知識のことだ。 他の記事でも、大学教育については、何ら語られることはない。最近、多く刊行されている「就活本」でも、大学教育とどう向きあうべきかは、無視されている。 エントリーシートにも、大学の正規科目で何を学んだかが書かれることはほとんどない。むしろ、短期留学をしたとか、部活をがんばったとかいう、「課外」活動の方がウェイトが高い。所属学科は重
![就職待合室はいらない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5ca3e12d98a36e5b182766185b63cd33c26a509a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fagora-web.jp%2Fcms%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F07%2Fagora-twitter.jpg)