はじめに この投稿は、「Angel Beats!」とは一体何だったのかを【構造】【ストーリー】【想像力】の三編で振り返るものであり、ストーリー的な謎解きをするというよりも作品自体が持つ大きな謎を探ることで、いかに自分を納得させられる物語を見つけ出すかを主たる目的とするものである。 構造編 「Angel Beats!」は、提示された謎をひたすら追っていくことで展開した物語である。言い換えるなら、物語の持つ「可能性」は冒頭が最も大きく、進展するに従いその「可能性」を物語の外部へと捨て去り、収束していくことでほとんど自動的に解決・終わりを迎えるような構造の上に成り立っている。 つまり、死後の世界の「謎」と「記憶喪失」である主人公:音無の目線を通し描かれる物語は、謎・記憶喪失であるが故、いかようにもなり得る可能性を孕んでいるが、ある時点で提示された条件に従い推察された物語の持ち得る可能性(例えば「
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