ライム病は、スピロヘータと呼ばれる細菌による感染症です。世界中で発生し、特に温暖な森林地帯や北アメリカの一部地域で多く見られます。日本国内でも都内を含む数十件の患者が報告されており、その存在が広く知られています。 原因と感染経路 この病気の原因はスピロヘータ科のライム病ボレリア(Borrelia burgdorferi sensu lato)というバクテリアです。感染は、このバクテリアを保有したマダニに咬まれることによって広がります。ライム病はヒトからヒトへの感染は起こりません。 症状 ライム病の潜伏期は3~32日間です。感染初期には、遊走性紅斑と呼ばれる特徴的な症状が現れ、これはマダニに咬まれた部位に赤い丘疹ができ、環状に紅斑が広がります。この際、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、全身の倦怠感などの症状も現れます。 その後、病原体が全身に広がると、重度の頭痛や首の硬直、咬まれた部位以外の
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