次に、仮に泊発電所が適合性審査に合格していて、3号炉が運転中だった場合、どうでしょうか。泊発電所3号炉はどのような炉でしょうか。 泊発電所3号炉 ・第二次改良標準化加圧水型原子炉(耐寒特別仕様) ・ループ数 3 ・電気出力 912MWe ・運転開始 2009年12月22日 ・建設 三菱重工(ウエスチングハウス系) PWRとしてもたいへんに手ごろで使いやすい炉で、日本の第二世代型(2G)原子炉としては決定版と言っても良い、優れた原子炉と言えます。運開日が今は亡きソ連邦原子力産業記念日であることもあって私のお気に入りの原子炉です。(チェルノブイル4号炉の運開日なので、普通は避けると思いますが……) 今回の地震は、3時8分と言う需要が最も少ない時間に発生しており、この時間の電力需要は3GWe前後、日中の最大需要が3.8GWeと推測されます。 ここで震源から至近距離にある苫東厚真発電所2号機4号機