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オカルトに関するM451のブックマーク (2)

  • 阿闍世王と釈尊 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 天竺の話でございます。 成道して仏となられた釈尊の弟子に、提婆達多(だいばだった)という奸物がおりました。 この者は多聞第一として知られた高弟、阿難(あなん)の兄でございます。 ふたりとも、元をただせば釈尊の従弟でございますが。 同じ従弟でも、提婆達多と阿難では、陰と陽ほどの違いがある。 提婆達多という男は、生きながらにして無間地獄に堕ちたと伝えられております。 単に釈尊の教えに反したからというのではございません。 釈尊を殺害することによって自らが仏となろうという、誤った考えを抱いたからで。 後に唐の三蔵法師玄奘が天竺を旅しましたときに。 提婆達多が地獄に堕ちたという、その穴がまだ遺っていたとか申します。 さて、釈尊の元を離れた提婆達多でございますが。 摩竭陀国(まがだこく)は王舎城の阿闍世(あじゃせ)王子に取り入りまして。 その側近のような立場に収まっておりました

    阿闍世王と釈尊 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
  • 沢の怨霊の片棒を担ぐ | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 唐の国の話でございます。 昔、張禹ト申す勇猛な武将がございまして。 旅の途中で、大きな沢のほとりを通りかかりましたが。 一天にわかにかき曇りまして。 昼間というのに辺りは夜のように暗くなる。 今にも大雨が降り出しそうな、重苦しい空模様で。 沢の向こうに大きな屋敷が聳えている。 張禹はそれに気が付きますト。 濡れ鼠になっては面倒だト。 降り出す前に、門へト駆け込んでいきました。 屋敷の門はちょうど開かれておりましたが。 張禹が駆け込んでくるのを見て、下女が驚いて用件を問う。 「軒先で構わぬ。雨宿りをさせてもらいたい」 大男が実直そうにそう申しますので。 下女はとりあえず主人に取り次ぎに行きました。 しばらくして戻ってきた下女は、一転、にこやかな笑みをたたえている。 「どうぞ、軒先とおっしゃらずに中へお入りくださいとのことでございます」 ト、張禹を案内していきました。

    沢の怨霊の片棒を担ぐ | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
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