技術情報などを調べるときに、近くの本棚にある本を取ってめくるよりも、Googleで検索したほうが早い、ということはよくある。 もちろん、欲しい情報がすぐネットで見つかるとは限らない。あったとしても、断片的だったり、古かったりして、役に立たないことも少なくない。 しかし、同じ情報がネットにも本にもあったとすれば、地球の裏側にあるサーバよりも、近くの本棚のほうが「遠い」ことは確かだ。 こうなると、本や雑誌の「意味」は変わらざるをえない。しかし、本も雑誌もいまだに、昔と同じように作られている気がする。 本や雑誌の強みは、どこへでも持って歩けたり、PCがなくても、自分の目で、どんな姿勢でも読めることだ。印刷しなくても、最初から物質化していて、触ったり、本棚に並べたりできる。 ネットに対する強みと弱みを前提として、本や雑誌というメディアを考えなおし、「作りなおす」必要があるように思う。