芸術新潮12月号のコラムは題して「北園克衛とミステリー」。文庫版エラリイ・クイーンのカバーデザインのシリーズを取り上げ、ミステリーと北園克衛による表紙デザインの関係についてを具体的に書きました。 むかし「ぼくの美術帖」でも紹介したのですが、北園克衛七十三歳から最期の七五歳までの2年間に手がけたデザイン17冊についてです。当時ぼくはその文庫本シリーズを、表紙部分だけを切り取って保存する分と、カバーそのまま手にして読む分とで各2冊ずつ買っていたのでした。そのまま読んだ本はボロボロになってどっかへ行っちゃって、切り取った綺麗な表紙だけが残っている。 今回の芸新の図版にその中から4点を選んだのですが、1冊だけは実際に文庫本にカバーをしてある立体的な写真図版にしようと思い、現在も再販されている本をいくつか買ってみたところ、刷り色がかなり変わっているのに気がついた。芸新の三好さんも、ぼくの弟子もカバー
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