日記 | 17:24 | あなたは街なかでなにをみているだろうか。そこにギャルがいる。女子高生の横並び、ひとり風を切って歩くOL風の女性がある。買い物帰りのマダム、或いは母親に手を引かれる幼女――そういう女性の影のいくつかは、僕のなかにほんの少しの官能の喚起する。ほんのちょっとだけ乾いた海綿のうらの刺激してくる。およそ夏ともなるとその刺激はいくぶん強いものともなりかねない。僕の視線は夏じゅう、まるで俯瞰で正円の弧を描きながら獲物を見定める鳶の目のように集中している。通り雨の季節、白い制服のしたに滲む赤や青のブラジャー、露わになった鎖骨のふくらみ、或いは隠しようのない尻の肉のたるみ、その震え。それらはともすればこちらが望まなくとも僕の視界を横切り、その殆んどをしばらくのあいだ支配しさえする。そういう少なくない偶然の官能に溺れるのは夏の風物ともいえよう。しかしこれぎりで昇天し、熱を発散させ、