「職人さんを支える職人さん」の多くが今、厳しい状況に置かれています。そして、結果的に「廃業」という決断をされるケースも少なくありません。 たとえば、鞄の職人さんに取材をすれば、革をくり抜く金型の職人さんがいなくなったという話を聞きます。藍染めの職人さんを取材すれば、原料をつくる職人さんが「もう5人しかいない」という話を聞き、織物の職人さんを取材すれば、糸をつくる職人さんが激減したという話を聞きます。そして今週、京都で西陣織の取材をさせていただいたのですが、そのときに「手織りのシャトルをつくっている職人さんもあとひとりで、もう86歳なんです…」という話を聞きました。 日本にはたくさんの職人さんがいますが、その職人さんを影で支えている職人さんもたくさんいます。そして今、その人たちがひとりふたりと廃業しています。 理由はさまざま。お金にならないという理由もあれば、後継者がいないという理由もありま