「歴代で最も上手いショートは久慈」という定説。 '96年1位の久慈照嘉にも注目だ。昨年『遊撃手論』(久慈照嘉監修・矢崎良一著、PHP研究所)という本が出版されたように、いまだに「歴代で最も上手いショートは久慈」と口にする人は少なくない。 「ショートには、捕ることと投げることを別々にやるタイプと、捕ることと投げることを同じ流れの中でやるタイプがいる。後者の代表が久慈さん」 こう語ったのは井端弘和である。普通のショートは捕るときに止まるが、久慈は止まらない、と。 宮本慎也も、捕球と送球を同じ流れで行うことにこだわっている遊撃手だ。捕球するだけなら、一直線で打球に入ったほうが速い。しかし正確な送球をするためには、多少距離を損しても、足を使って回り込むように打球に入ったほうが投げやすい、という意味のことを語っている。 また、私が興味をひかれるのは、久慈が'09年から阪神の守備走塁コーチとして、鳥谷
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