SELECT文には、データベースからデータを取り出すだけでなく、取り出したデータで計算をしたり、データを連結して表示したり、並べ替えて表示するといったこともできます。この機能をうまく使えば、SELECT文で取り出したデータを、ちょっとしたレポートの形にまとめられます。今回は、SELECT文の基本的な構文を使って、データの計算、加工、並べ替えの方法を解説します。 取り出したデータを対象に計算する SQL文の中には、「+」「-」「*」「/」といった算術演算子を指定することができます。これらの演算子を入れたSQL文を実行すると、データベースからデータを取り出し、取り出したデータを対象に四則演算をして、その結果をユーザーに返します。 計算をすると言っても、取り出したデータを加工して表示しているだけであり、データベースのデータが書き換わるわけではありません。 例えば、EMP表のSAL(給与)列に社員