[ワールドサッカーキング 2012.05.03(No.213)掲載] CSKAモスクワに加入した2010年1月以降、本田圭佑は国内外での活躍によって、新天地ロシアで確かなステータスを築いた。しかしその一方で、ケガやコミュニケーション不足、移籍問題など、ネガティブな話題も少なくない。現地メディアが下す「リアルなホンダ」の評価とは、果たして。 文=ゲオルギ・クディノフ、翻訳・構成=高山 港 2010年1月、CSKAモスクワはエールディヴィジのVVVで活躍する本田の獲得に乗り出した。彼の獲得に積極的な姿勢を見せたのはレオニード・スルツキ監督だ。移籍交渉時に自ら首を突っ込み、最終的に本田の獲得を決断したという。移籍マーケットにおいてはイェフゲニ・ギネル会長がすべての権限を行使するこのクラブで、監督の意向が全面的に反映されるのは非常に珍しいケースと言える。 スルツキ監督は洗練されたテクニックと