私たちは絶えず、放射線を浴び続けています。宇宙や大地からの自然放射線がもたらす外部被ばくと、食物や空気中のラドンなど、天然に存在する放射性物質から受ける内部被ばくとがあります。 わが国の自然被ばくは、ウラン鉱石などの資源が乏しいこともあり、世界平均(年2.4ミリシーベルト)より少ない年2.1ミリシーベルトです。なお、日本人の自然被ばくのおよそ半分に相当する約1ミリシーベルトが野菜や魚などに含まれる天然の放射性物質による内部被ばくです。 一方、資源が豊富なフィンランドでは年間の自然な外部被ばくが8ミリシーベルトにもなります。スウェーデンで7ミリシーベルト、フランスでも5ミリシーベルト程度になります。もちろん、ヨーロッパにがんが多いというデータは存在しません。