公募の新人文学賞「第47回文芸賞」(河出書房新社主催)で受賞作に決まっていた作品が、インターネット上のサイトからモチーフを借用していたことが理由で受賞を取り消されていたことが15日、分かった。また、新鋭の詩人に贈られる「第19回『詩と思想』新人賞」でも、ネット上の掲載作を模倣した作品の受賞取り消しが決まった。 山田詠美さん、綿矢りささんら人気作家を輩出してきた老舗の文学賞で、受賞取り消し騒動が巻き起こった。 受賞作は現在発売中の「文芸」冬号で発表の予定だったが、同誌は「該当作なし」と発表。選考経過として「受賞作が決定したが、内容の一部にオリジナリティーの見地から疑問が生じた。応募者に確認したところ、モチーフの重要な部分をインターネットサイトに負っていることが分かり、選考委員との審議の結果、受賞を取り消した」との趣旨の文を同誌編集部名義で掲載した。高木れい子編集長は「テーマに深くかかわる