ブログを「本」にすると、たいてい魅力を失う。 フロー的なコンテンツをムリヤリ紙化した呪いかね、と独り合点している。コンテンツが質量をもたないから、流し読みのように受けるわたしの態度のせいかもしれぬ。言葉にはチカラがあるのに、情報だけ吸われてすべってゆく感覚。しかし、嬉しい例外を見つけた。「デザインの骨格」だ。 これはブログ「デザインの骨格」をまとめたもの。単なるブログ本ではなく、それぞれのサブテーマに沿って記事が取捨選択され、著者がどのようにアイデアの枝を伸ばしていったか「見える」ようになっている。これは編者のチカラだろう。さらにそれぞれの章立てを支える言葉のチカラが輝いて惹きつける。たとえばこうだ。 4本脚のニワトリ 雨はなぜ痛くないのか 車を自分で運転しなければならなかった時代 Suicaの読み取り角度はこうして決まった 感覚を射抜くことばを見つけよ 働かないロボットたち 「おやっ」「
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