人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる一連の脅迫事件で、犯人が特徴的なリュックサックを所持していることを警視庁捜査1課が防犯カメラの解析で割り出し、15日早朝によく似たリュックを持った派遣社員・渡辺博史容疑者(36)=威力業務妨害容疑で逮捕=を発見、身柄を確保する決め手になったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。 同課が今年10月以降に回収した防犯カメラの映像から、黒地に白い線が2本入った特徴的なリュックを持った不審人物が捜査線上に浮上した。15日早朝、大阪駅で似たリュックを持った渡辺容疑者を捜査員が発見し、尾行。上京後、渋谷区内のポストに脅迫文とみられる封書を投函(とうかん)したのが確認された。 さらに別のポストに近づいたところで捜査員が職務質問し、リュックから脅迫文の束を発見。同課は同容疑者が身元を隠すために自宅から離れた複数のポストを利用しようとしたとみて、自宅マンションを捜索する