【ニューヨーク=春日芳晃】アフリカや中東の一部で続く「女性性器切除」(FGM)について、国連加盟国に禁止の法制化を強く求める決議案が来月、国連総会で採択されることになった。法的拘束力はないが、「文化や伝統に根ざした慣習」としてFGMを続ける地域に対し、国際社会が根絶を後押しするものだ。 決議案では、FGMを「女性に元に戻すことができない傷を負わせる虐待」と非難。全世界で1億〜1億4千万人がFGMの傷を負わされ、今も毎年推定300万人以上が犠牲になっていると警告し、根絶に向けた啓発教育に取り組むよう求めている。 関連記事宗教の自由か、傷害か 「割礼」めぐりドイツで議論(8/24)