観客数に見合わぬ収入 安い価格設定で苦戦 J2平均入場者7位のファジ 観客数の多さが意外と収入に結びついていない―。8月にまとまった2010年度J2の19クラブの入場料収入で、ファジアーノ岡山のこんな傾向が浮き彫りになった。J1を目指すために設定した2億円にはまだまだ及ばず、一層の集客アップなどの課題が見えてくる。 ファジアーノは、ホーム1試合平均入場者数(7161人)で7位と健闘するが、年間の入場料収入(1億2400万円)は9位に下がる。入場者数が一つ上の6位柏の半分以下、収入トップの千葉と比べると、およそ4分の1の入場料収入となる=表参照。 最低クラス 観客数の割に収入が少ない要因について、ファジアーノの木村正明社長は「チケット価格をJ2最低クラスに設定しているのが大きい。最も安い一般席(大人前売り1300円)でファジアーノ以下の価格があるのはJ2では4クラブだけ」と言う。千葉は10年