シーズンを決定付けるような「次の1点」を、連係のまずさから相手に献上してしまった。 同点の後半17分、DFラインの裏を突く相手のロングパス一本をめぐって、GK杉山ら敵味方の3選手が交錯。ボールは誰にも触れることなく、そのまま無人のゴールへ転がり込んだ。 「中途半端になってしまった。僕が声を掛けていれば問題なかったし、いろいろ考えすぎた」と話す杉山は、プロ5年目でリーグ戦初出場。しかも、先発相沢が接触プレーで脳振とうを起こし、急きょ後半からピッチに送り出されていた。 高畠監督は「ミスが出るのがサッカー。そこを誰かがカバーしなきゃいけない」と言う。だが、劣勢をはね返す有効な手だてを講じたかと言えば、疑問も残る。 失点直後にベンチへ下がった楠神は前半から、右サイドを制圧する勢いを見せていた。空中戦に強い長身選手が少ないのに、パワープレー気味に仕掛けて残り時間を浪費した感もある。 これで