柳井正は根っからの異端児だった。高校時代のあだ名は「山川」。人が山と言えば、自分は川。人と同じことはしない。実家の家業を継いだ後も、親の言うことには耳も貸さず、ただ自分の目だけを信じた。香港で出会ったSPA(製造小売業)。世界を見渡せば、年商数千億のカジュアルチェーンは全てSPA。「だったら日本のチェーン店がやっていることは全部間違っている」。そう考えて、日本でSPAの巨大チェーンを築くことを決意する。そんなユニクロは、2001年の売上高が4000億円を突破した。ユニクロの柳井正とは、いったいどんな男なのか。その秘密を探ってみた。