BABOKバージョン2.0を構成する7つの知識領域に関して、「引き出し」「要求のマネジメントとコミュニケーション」を解説する。 これまでの連載で、ビジネス分析のための知識体系「BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)」のバージョン2.0を構成する7つの「KA(Knowledge Area:知識領域)」に関して、主要なビジネスアナリシス活動と、それを計画・監視する活動について紹介しました。今回は、支援的な活動である「引き出し」および「要求のマネジメントとコミュニケーション」のKAを解説します。 組織から情報を引き出す ビジネスアナリシス活動を満足に実施するためには、対象となる組織の関係者と協力して、彼らが何を望んでいるかという「要求」を知る必要があります。そのような情報を得るための活動をBABOKガイドでは「引き出し」KAとしてまとめています。図1