富士重工業の森郁夫社長は、資本提携するトヨタ自動車と共同開発している後輪駆動(FR)の小型スポーツカー「FT−86(通称)」について、販売価格を250万円以下にする考えを明らかにした。 森社長は産経新聞のインタビューで「若い人に楽しんで乗ってもらえる車を造ろうとしているので、買いやすい価格にしたい」と述べた。平成20年の計画発表時には200万円以下での販売を検討。急速な円高で200万円では輸出採算が合わなくなったが、250万円以下を死守する。 FT−86はトヨタが企画・デザインを、富士重が設計・生産を担当し、それぞれのブランドで販売する。価格や仕様などは両社で異なるが、今年末の市場投入を目指している。 トヨタは21年の東京モーターショーでコンセプトモデル「FT−86コンセプト」を初公開。昭和50年代に「AE86(ハチロク)」と呼ばれたスポーツカー「カローラレビン/スプリンタートレノ」にちな