男の議員ならパワハラは珍しくない 実際、「そのような議員は男ならいっぱいいる」と発言した元官房長官(のちに発言を撤回)もいたが、政治家の世界では、秘書が政策を考えるアシスタント(この被害者の元秘書も国から政策立案のアドバイザーとして給料をもらっている政策秘書だった)というより、下僕のような扱いになっているのかもしれないという一連の騒動だった。 私自身も豊田氏の心の問題などでいくつか取材を受けたし、またトラウマを研究分野の一つにしているので、パワハラやセクハラに関心を持ち続けている。このような明らかなパワハラを、本来パワハラをなくしていくべき担当省庁である厚生労働省のキャリアが行うのは残念なことだ。しかし、元官房長官の発言のように、政界内でのパワハラが珍しくないのであれば、そちらのほうがもっと問題だと感じる。 それが事実かどうかはさておいて、女性の豊田議員でも秘書に暴言を吐いたとか、あるいは