初音ミクが2007年に発売されてから16年が経った。現在までボカロシーンはさまざまな波を受けながら発展してきたわけだが、先頭の一人として、その荒波の中、自分を貫きながら漕ぎ続けているボカロPがsasakure.UKではないかと思う。 今回はそんなsasakure.UKの視点で、初音ミクを振り返っていく。テーマは、初音ミクイベント『初音ミク「マジカルミライ」』などとボカロシーンの変化。
sasakure.UKにとって4作目となるニュー・アルバム『不謌思戯モノユカシー』は、前作『摩訶摩謌モノモノシー』(2014年)の続編であり、作品を通してひとつの物語を編み上げるというデビュー以来の特異なスタイルを踏襲&更新して、より緻密で奥行きのある世界観を構築する一枚となった。sasakure.UKらしいやり方で、sasakure.UKらしい進化を示したとも言えるだろう。 が、一方でここには旧来のリスナーを大いに驚かせるだろう大胆な変化も刻まれている。ボカロPとしてキャリアをスタートさせた彼は、いまボカロPのカテゴリーを余裕で飛び越える音のヴァリエーションを獲得し、これまでにない語り口で新たな物語を紡ごうとしているようにも感じられるのだ。節目となり得るこの快作について、彼に話を訊いた。 ――sasakure.UKさんは常にストーリー性を持った作品を作っていらっしゃいますが、新作『不謌思
電子物語音楽の旗手、sasakure.UKが新作『不謌思戯モノユカシー』をリリースした。 前作『摩訶摩謌モノモノシー』の続編として制作された本作では、とある街を舞台に、中学校に通う少年少女と異形の存在「妖禍子(アヤカシ)」を巡るストーリーが描かれる。このアルバムのアートワークを手掛けたのが、気鋭のイラストレーター / アニメーション作家、植草航。過去にもsasakure.UKの楽曲“アンチグラビティーズ”でコラボレートした両者は、共にインターネットで精力的に作品を発表してきた経歴の持ち主。お互いの思春期や、表現に向かう衝動にも似たものがあったという。 ボーカロイドや歌い手など様々な声を駆使して「人と人じゃないものが共存する世界」を作り上げたsasakure.UKは、果たして作品にどんな思いを込めたのか。そして植草航はそれをどう描いたのか。二人の価値観を語り合ってもらった。 sasakure
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