LVDS、PECL、CMLは現在の高速差動伝送で使用されている代表的な物理層です。今回はこれら物理層の特長、接続方法、アプリケーション例を説明していきます。 LVDS、PECL、CMLの各差動物理層はアプリケーションや帯域、トポロジ(接続形態)、電気的要求仕様に合わせて適材適所で使用されています。 図1に示したグラフは縦軸を電圧としたグラフで、各差動物理層の主要な電気的パラメーターを並べて比較しています。実線と点線の交差部分は出力信号のコモンモード電圧、上下の幅は振幅を示しています。また各信号の右側の赤矢印は入力側のコモンモード電圧範囲になります。 この図1、表1から、各差動信号の仕様はコモンモード電圧のようにそれぞれ異なる部分と、振幅のようにある程度共通している部分があることが分かります。
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